[イギリス]ブログを書く理由〜イギリスへ越して変わった心境
ここ何日かブログを書いてきて読み返すたびに思う。
なんて、殺風景なブログ。。
他の方が書いている素敵なブログのページを見ると、
なんだかとっても情けな〜い気分になります.苦笑
いいんだ、いいんだ、これから少しずつ良くなる。
少しずつ勉強して、皆さんに読んでいただけるようなブログに近づける。
そう、思うようにしてます。笑
そもそも、なんでみんなブログを書くんでしょう。
そもそも、なんで私はブログを書き始めたのでしょう。
大学の心理学科の授業で、ある日、先生が「ウェブ日記を書く心理」という授業をしたことを覚えています。(先生が話した授業内容ははっきり覚えてません。笑)
そこで、みんなで考えて意見を出し合ったような。。。
その頃は今みたいにほとんどの家庭にパソコンやタブレットがある時代ではなく、
私も心理学科へ入ってどうしてもパソコンが必要になって、親が奮発してなんとか買ってくれたのを覚えています。
小さい携帯電話もやっと普及した頃(大学に入る前はPHS、ピッチの時代でした。笑
今の若い方は知らないだろうなあ)、そんな時代ですからブログの浸透度も今よりずっと低かったはず。
インターネットに自分の日記を書く?
なんで?? 自分の日記帳に書いとけばいいじゃん。
と、いうのが私の印象でした。
クラスメイトの中には、「楽しかったり、悲しかった経験を他の人と共有したい」
と、いう人ももちろんいました。
ブログを書くことで収入を得るのが目的、とか、何か特定のことやものについて詳しく書く、とか、そういう種の意見はでなかった、というか、その頃の私たちにそこまでの知識が無かったのか、そういう意見があった記憶はありません。
結局、私たちの中では、
共感を得ることで、人は癒されたり、心を落ち着かせることができたり、喜びを倍増させたりするのではないか、とかなんとかいう結論に落ち着いたような。。記憶。。笑
さて、ブログを書く人の気持ちが理解できなかったその頃の私は、そのまま大人になり、日本でイギリス人と結婚し、イギリスへ移住することとなるのですが、ちょうどその頃から、ブログの存在をちらほらと思い出すのです。
(ちなみに私、フェイスブックをやっと最近使いだしたっていうくらい、SNS苦手です。。苦笑)
そのきっかけとなったのが友達。
日本にいたころからの友達で、私より数年先にイギリスへ引越し、私がイギリスに来てからも、家族ぐるみで本当にお世話になっているし、心の支えになってくれている友達です。もうイギリスの姉のような存在。
イギリスへ来て、その友達へ毎日のようにこのネガティブな私が愚痴り続けていたのです。もうそれこそ、この慣れないイギリスでの怒りの経験や、衝撃体験、涙の経験、どれだけ日本へ帰りたいか、どれだけ旦那にいらついているか(笑)、などなど。。
そしてある日その友達がいいました。
「ブログ書いてみたら?
このいろんな体験や気持ちを誰かが共感してくれたり、これから海外生活始める人の参考になるんじゃない? なんせ、おもしろい」
お、お、おもしろい??
私はこんなにショックを受けているのに、おもしろいーー??
その頃はそう思いました。
なんせ必死に生きていましたから。
けど今思えば確かに、
12月に買った翌年のカレンダーを開いたら、1月が入ってなくって、一瞬「あれ?イギリスって新年2月から始まるんだっけ?文化の違い??」と混乱して、彼女に連絡したり、(ただの不良品だった)
子どもの学校の近くの道を歩いてたら、ごっつい男の人に「へい、ちっく」と声をかけられ、怖くて猛ダッシュで逃げ、半泣きで「怖い、やっぱりこんなところに住みたくない!」なんて話をしたら「それはナンパだよ」と、いわれたり、(英語だって大して分からんし、怖い顔してたし、ナンパなんて分かるはずも無い!)
近所のコンビニで子供用のヨーグルトを買ったら消費期限が2週間も過ぎていて、すごくショックで驚いていたのに、旦那がクレーム入れたらすぐに1000円分くらいの商品券をもらって、今度は一転すごく喜んだり、
(イギリスはすぐこうやってお金を渡して物事解決します。私の主観。笑
そんなことがあったって、べつに店員に注意が入るわけでもないので、カスタマーサービス向上になんてつながりませーん。苦笑 ここでもやはり自己責任の国。
日本みたいに信頼できません。消費期限が切れていたことはその後、他でも何度かあり、店では必ず消費期限が切れていないか、確認するようになりました)
たしかに、今では笑い話になるようなこと、たくさんあって、そのたび彼女に連絡してたなあ、と思います。
それから、共感?参考になる?
そんなわけないじゃーん、
そんな風に当時は思っていました。
だって、イギリスへ引っ越してきて、私があんなにつらい思いをしたのは、
私がネガティブですぐ怒る性格だから、
新しいことをなかなか受け入れられない性格だから、
イギリスのことをよく知らずに来たから、
イギリスのことをべつに好きでもないから、
英語がよくわからないから、
お金がなくて、ロンドンの中でも荒れた町、クロイドンへ越してきてしまったから、
と、思っていました。
みんなきっとイギリスが大好きで、
明るい気持ちでイギリスへ来て、お金もあるから日本人がたくさんいる町に住めて、
私よりきっともっとずっとポジティブにイギリス新生活を楽しんでる人ばかり、
だから、私の経験なんて書いたって、だれも共感してくれないし、参考になんてならんよー
ネガティブですね〜。。苦笑
現にその私の友達も、日本人がたくさん住んでるお金持ちエリア、ウィンブルドン住まい、お金の都合でクロイドンへ引っ越さなければならなかった私は、ものすごく劣等感を感じていました。
クロイドンは、ロンドンでもとても犯罪率が高く、道のそこら中に小さなゴミから粗大ゴミまで落ちています。私が住んでいたWest Croydonはとても多国籍で、白人イギリス人のうちの旦那の方が目立ってしまう町。
私のビザの関係でロンドンに越さなければ行けなかったのですが、やはりロンドン住まいはお金がかかる、、そこで見つけたのがロンドンのはずれクロイドンのフラットでした。。(ビザの話も、クロイドンの話も、また別のブログに今度書きたいです)
けど、今ではクロイドン、大好きです。笑
便利だし、なんでもあるし、良い友達もできたし。
子どものことを考えると、やっぱりクロイドンから離れてよかったと思いますが、
今でも数ヶ月に一回、クロイドンの友達に会うがてら、クロイドン探訪へいきます。
Wing yipという、私がイギリス内で一番気に入ってるアジア食料品店もあります!
大げさな話ではなく、最初の2年間はほぼ毎日泣いていました。
嫌いな町に住まないといけない、慣れないこと続き、子どもが体調悪くても当てにできないNHS(NHSの話も今度書きたい!ありすぎる!笑)、外に出るのが怖い、旦那は仕事でほぼいない、お金がない、日本が恋しすぎる。。。
そんな中、日本から連れてきていたフレンチブルドッグの愛犬を亡くしたり。。
今思い出しても、泣けてきます。
そんなときに、本当に心の支えになってくれたのがその友達と母。
母にも何かことが起きるたびに、話をしていました。
母には日本を出る前から、ビザ取得の時点で、散々ぐちったり、子守りをしていてもらったり、とても助けてもらいました。
今まで長い間見せたことがなかった涙も、何度も見せてしまいました。
そんな母が私によくいってくれていたのが、
Whatever Will Be, Will Be
なるようになる
母は、最後までじっくり話を聞いたあと、決まって最後には、
大丈夫、あなたにならできる。
けっせらせら〜
と、リズムまでつけていってくれていました。笑
私は本当にそれに助けられたんです。
だって、もう十分頑張っていましたから、「がんばって」といわれても困るし、
「帰ってきていいんだよ」といわれても、逃げ出すようでできなかったし、よけい弱くなってしまいそうだったし、
それが心の支えでした。
がんばってれば、いつかなるようになる。
そして、今やっとこ、なるようになってきたんです。
それからは、しょっちゅういろんなシチュエーションでこの言葉、私の心の中に出てきます。
毎日、振り返る暇もなく必死で生きていた毎日。
しばらくは、ブログ、書いてみようかな、なんて気持ちはみじんもわかず、
ただただ生きていました。
最近は泣きながら愚痴ることも少なくなり(あいかわらず愚痴ってますが、笑ってます)、3年前に主人の出身地であるイギリスの南の町に越してきて、ここでの生活にも慣れ、最近になって、また同じ友達がいいました。
ねえ、そろそろブログ書いてみなよ。
やっと、その気になりました。
今なら分かります。
みんながみんなポジティブなわけじゃない、
新しいことをすぐに受け入れられる人ばかりじゃない、
英語がよくわからないのに海外生活になった人だって、
お金があまりないのに海外生活始めた人だって、たくさんいる。
みんなそれぞれ涙を流したり、歯を食いしばって、それでも毎日を生きてるんだって。
私の経験をブログに書くことで、少しでも誰かが共感してくれて、少しでも心が落ち着いてくれたら、すこしでもほっとしてくれたら、万が一、誰かの参考になれば、ましてや、誰かを一瞬でも笑顔にできれば、、
と、思うようになったんです。
自分がある程度の人生経験を積んできて(まだまだあまちゃんのくせに。笑)、やっと少し振り返れるようになったからこそ、初めて芽生えた感情。
私が母や友達、旦那を始め、たくさんの人に支えられて、パワーをもらってきたように、みんながみんな誰かに支えられてる、
私だって、その支える人に自ら立候補したっていいじゃないか、この見ず知らずのおばさんの毎日を、誰かが読んでくれるかもしれないじゃないか、なんて思うように。。
と、なんだかんだ良いこといったって、もしかしたら自己満足の部分も大きいかもですけど。。笑
ここまで頑張ってきた自分の経験をニヤニヤしたり、思い出し泣きしたりして酔いながら(笑)ブログに書いて、残しておきたい(ま、消されなければの話。笑)、という自己満足。。。
または、チャレンジ中のいろんな趣味の、自分用の覚え書き。笑
ま、なんでもいっか。笑
もう、はじめちゃったから。
やりたいと思ったこと、やってみることに意義がある〜(突然ポジティブ。笑)