イギリスでもおせちが食べたい!/ここ数日のコロナ渦イギリス学校事情[イギリス][たべもの]
2021年、あけましておめでとうございます。
明るい年になりますように。
イギリスのコロナは現在、去年の3月よりも遥かに感染者数が多い状況です。
おそらく10倍以上。。
いつかは終わるはず、、と思って耐えてきた2020年でしたが、長いですね。。。
けど、いつかは終わる。
嵐も言ってましたね。
「嵐が去った後には、青空に虹がかかる」って。笑
思わず、ほろっときちゃいました。笑
私が住んでいる地域では、昨日の午後から学校に関することで大混乱が起きています。
イギリス政府は年末、ロンドンと他Tier4(感染者数が多い)のいくつかの地域に対し、声明を発表しました。
「1月4日から学校が始まる予定でしたが、2週間延ばして、18日からにして下さい」
その後から今日まで、仕事がある保護者はチャイルドケア探しに追われ、先生方や学校スタッフはホームスクーリングの準備に追われたことでしょう。
けれど、コロナのこれ以上の広がりを防ぐため、みんなの命を守るため、長い目で見れば経済を守るため、懸命な措置だったと私は思います。
(いろんな意見がありますね。。)
しかし、その政府の声明に私が住んでいる都市は含まれなかったのです。
同じTier4なのに。。。
1月4日が近づくに連れて、この辺りの地域の人々に不安が走り始めました。
本当に子供を学校に送って、安全なのか。
子供だけではありません。
うちの旦那は小学校の先生、喘息持ち。
イギリスの他のTier4の地域は安全のため、政府の指示で学校を閉めるのに、同じTier4のこの地域は通常通り学校を開始して、本当にそれが正しい判断なのだろうか。
みんなにとって、安全な行動なのだろうか。
ボリスさん今まで何度も言い続けてきました。
「子供たちにとって学校が一番安全なところ」
何にとって安全なのでしょう?
飢餓から守られる?
虐待から守られる?
教育面で安全?
コロナを気にしない保護者の家庭においては、コロナから守られる?
いろんな保護者がいますからね。
けど、送り迎えの度に校庭で集まって雑談している保護者、
同一バブルとはいえ密着し合って毎日を過ごす子供たち、、
私には到底、学校がコロナの安全地帯とは思えません。
学校に通う無症状の小さい子供たちがコロナの感染経路になっているという専門家の話もよく耳にします。
学校に行って、友達とクリスマスの話をしたり、走り回って遊ぶことを楽しみにしていたり、1月4日になんとか間に合うように、必死に宿題を終わらせたうちの子供たちですが、私と旦那の心の中では親としての不安が広がっていきました。
そして、子供たちを最低1週間、休ませることに決めました。
クリスマスイブに大規模のパーティーをパブで催して、警察が入り、そのパブは営業停止になった、なんていうニュースも近所でありました。
クリスマス、年末年始に、そういう自分勝手な行動をして集まり、コロナを広めてしまっていたのはそのパブの人たちだけではないと思うんです。
だからせめて、クリスマスから2週間、欲を言えば年末年始から2週間、学校に行かせず様子を見たい。
政府や学校がなんといおうと、私たち親には子供を守る義務がある、と思ったんです。
そんなことを言えば大げさに聞こえますが、私の母としての直感が危険信号を出してました。
だって、身近にコロナ、たくさんいますから。
人ごとの話ではないんです。
イギリスの学校は、正当な理由なく休むと罰金をとられます。
欠席日数にも厳しく、子供の記録に残ります。
けれど、下痢&嘔吐の場合は48時間登校不可、その場合は罰金対象にも欠席扱いにもなりません。
「1月4日の朝に下痢でもしたことにして、連絡しよう」
旦那も賛成しました。
普段は嘘が大嫌いな私たち。
とくに子供の体調に関する嘘なんて、なんか本当に起きてしまうような気がして、今まで一度もついたことがありません。
けれど、パンデミック。
自分の家族は最終的に自分で守るしかありません。
そんなこんなを話していた矢先、旦那の携帯が慌ただしく鳴り始めました。
旦那の同僚たちからです。
どうやら、イギリスの先生たちのいくつかの労働組合が、先生たちに1月4日からの出勤をボイコットするように連絡し始めたのです。
ストライキですね。
イギリスで一番大きい先生たちの労働組合が政府を訴えたことは知っていました。
この状況で学校で勤務することは先生たちにとっても危険ですからね。
その連絡を受けた何人かの先生たちが、どうする?と、言い始めました。
それから、この地域の学校も閉鎖する決定をカウンシル(自治体)が下した、という情報も入りました。労働組合から連絡をもらった先生がいたのです。
うちの旦那が入っている労働組合は、その時にはまだ何も連絡してきていませんでしたが、学年主任の旦那に同僚から、「率先してボイコットして」とか「校長に学校閉めるように話して」とか、いろんなメッセージが来ました。
その数時間後にカウンシルのホームページに正式発表がありました。
「1月4日から学校を開けるか開けないかはその学校の判断に委ねます。十分な教員の確保が出来ない学校もキーワーカーの子供たちの受け入れはして下さい。
保護者が学校を休ませる判断をしても、罰金対象とはしないこととします」
先生たちの労働組合の動きと住民の気持ちを察知しての決断だったのでしょう。
私個人としてはほっとしました。
うちの子供たちの学校が閉める決断をしようがしまいが、嘘をつかず、正式に学校を休ませられる。
その発表があったのが1月3日(日)の午後2時くらい。
そんな時間に大事な決断を委ねられた学校は大変です。
なんせもう明日からの話ですから。
働く保護者にとっては突如「明日から休み!」と言われても、家から仕事ができない人も、チャイルドマインダーを確保できない人も当然たくさんいます。
それから、ボリスの言葉を信じて、「学校が一番安全」と思っている人もいます。
子供にはコロナより、勉強&友達と過ごすことが大事、と思っている人もいます。
いろんな考えがあります。
夕方から夜にかけて、近所の多くの学校ではいろんな決断が発表されました。
1月4日から2週間休みを決めた学校、1月4日はとりあえずやるけれども、火曜日からは休みの可能性あり、とした学校、予定通り学校はやるけれども窓を明けっ放しにするので、ニット帽や厚着をしてきて、と連絡してきた学校。
うちの子供たちの学校からは何も連絡がなかったので、(普段からあらゆることに対応が遅い学校なんです。。)通常通り今日から学校を開けているのだとは思いますが、どのくらいの先生方が出勤しているのか、どのくらいの保護者が学校に行かせたのか、全く不明です。
休みを決めた学校に子供を通わせている私の友達何人かの話を聞くと、保護者のフェイスブックが大荒れのところもあるそうです。
学校や先生たちを責めているのがほとんどらしいです。
過激発言も多くて、「怖い」と言っていました。
先生だけがキーワーカーではなく、スーパーの店員さんや医療事業者は、ストなんてしていられませんもんね。
先生だけが守られるのはおかしい、という考えもあるみたいです。
けど、先生方だって、学校が閉まったからって休んでいるわけではありません。
ホームスクーリング用のオンラインレッスンの方が大変らしいんです。
準備とかもあるし、自分の子供が家にいながらのレッスン。
想像しただけで大変。
人それぞれいろんな考え方があるのはいいことですが、それで誰かを過激に責め立てるのはちょっと違いますね。
ま、学校が始まる直前の決定だったので、焦りや動揺、不安が怒りとなって現れたのかもしれません。
その矛先が学校。
けれど、学校関係者、とくに校長だって同じだったはずです。
焦り、動揺、不安。。
クリスマスホリデー最終日の日曜日の午後、どれだけの対応や決断に追われたか、と思うと胸が痛みます。
イギリス政府はずるいですね。
「主要都市の学校の閉鎖は指示したから、他のところは自分たちで判断して」
こんな自己責任の国です、最近のイギリス。
そうすることで保護者の怒りはカウンシルや学校に向かいますからね。
今まで政府にむけられてたものの矛先をうまく変えたわけです。
普段から、もちろんブログ上でも、政治的発言は避けている私ですが、怒っているんです。
みんな怒っています。
政府の遅い対応、ずるい態度、曖昧な決断。
そのせいで国民のコロナに対する意識は薄れ、変異したコロナまで生み出してしまい世界中に迷惑をかける。
フィンランドではイギリスからの大の大人(しかもきっと裕福な方々でしょう)が200人もスキー場から自己隔離を避けて、逃走する。
子供たちに自信を持って話が出来る状況でしょうか、今のイギリス。
感染者数は今よりだいぶ少なかった去年の3月、初めてのロックダウンが始まった時期、その頃の方が国民の意識は高かった。
その時だってイギリス政府の決断は遅かったですが、仕方ない、パンデミック、政府の人々も人間、と思ってきました。
けど、もうそんなの通用しません。
自分たちの命は自分たちで守るしかない。
さて、ではここで気分を変えて、私の年末年始のご紹介をします。笑
12/26からのロックダウン以降、散歩にも行かず(雨が多かったし、寒かった。笑)、ほぼ家にこもっていた我が家。
年末年始、かなりの確率で毎年ホームシックになる私。
そして、今年は友達にも会えない。
なんだか体調もいまいち。
そんな私に恐怖を覚えた(笑)旦那が、必死に私をいたわってくれました。笑
(クリスマスには旦那の家族と旦那のために私が料理はじめいろいろと頑張るので、年末年始は旦那の番、みたいのも毎年、暗黙の了解であります。笑)
普段は行かないようなお高めのスーパーを何件か回って大晦日にはお寿司を買ってきてくれました。
(イギリス人の年末年始メニューとして、パーティフード的にお寿司が人気らしく、売れきれているお店があったそうです)
私の大好きなイチゴのショートケーキも娘と作ってくれました。
11月の誕生日に作ってくれた時にはなかなかスポンジが膨らまなくて、結果、半分になったケーキ。笑(以前のブログ、ご参照ください)
今回は分量2倍で作ったそうです。笑
ちゃんと丸いホールケーキ!笑
ありがとう、旦那様。
元旦には、旦那が買ってきてくれていた魚介類で、手巻き寿司をしました。
それはそれですごく美味しかったし、準備も楽で助かった。。
出来合いソースを買ってきて韓国のトッポキも作りました。
家にあったインチキ(笑)お餅を使って。。
↑
まさしく、これ!!
めっちゃ辛かった!苦笑
けど、けど、
私はおせちが食べたかったー!!!!!
これが原因でいつもホームシックになるんです。苦笑
子供の頃から三が日、手作りおせちで過ごしてきた私。
体に染み付いております。笑
じゃ、作れ。
そーなんですよねー。。
イギリスに越して最初の年には作りました。
友達も招待したりして。
残念ながら写真は全部どっかにいっちゃったけど。。涙
毎年作っている友達だっています。
今年もみんなが作ったおせちの写真を見て、すごーい!おいしそー!の連続。
けど、我が家、おせち、旦那も子供たちもほとんど食べなかったような。。
記憶。苦笑
買い物も、日本みたいにスーパーにおせちコーナーがあるわけではないので、いくつもお店を回って買い集めなきゃ行けないし、値段も高い。
で、一生懸命時間と手間をかけて作っても、みんな食べない。。
なので、作るのに、すんごーーーーい気力がいるんです。
(言い訳。笑)
今年は体調が悪かった。
そうそう、そのせいだ。
来年こそは。笑
けど、やっぱりあきらめきれなくて、昨日になって気持ちだけ、作りました。
自分が食べたいものだけ。笑
黒豆。
あとは適当煮物。
黒豆も、干し椎茸も、結んだ昆布もしらたきも、イギリスでちゃーんと買えるんです♪
今回買い物へ行った時には、塩昆布も見つけちゃいました。
しかもお安い1ポンド以下。
日本のとはちょっと違うけど、これでまたいろんな料理にチャレンジできます。
今回は買わなかったけれど、米麹も見つけました。
イギリスでは買えないだろうな〜、と勝手にあきらめていたものの一つ。
またいろんなレシピ調べて、新しい料理にチャレンジしたい!とわくわくさせてくれました。笑
それから今回の買い物でテンションが上がったものがこちら↓
これで、お味噌汁とか、パスタ作ったらおいしそー!!!!
これも1ポンド以下でした。
お店にあった残りの2つ、両方買ってきちゃいました。笑
楽しみ♪
話は戻りますが、今回煮物に使ったこちらのおいも↓
タロイモかな?
里芋じゃなかったけど、十分美味しかったー!
もっと買ってくれば良かった。。。
出来るもんですね、おせち、イギリスでも。
(全然作ってないくせに。笑)
あと、チャレンジしようとして計画していたものは、
タラの実を使った伊達巻き、
錦糸卵、
田作り、
柿入りなます、
などなど。。
来年こそは!笑
だって、せっかく旦那の実家でお重も見つけたし。笑
昔、旦那が日本に住んでいた頃、プレゼントで実家に送ったそうです。
よくやった!笑
あ、年末の天ぷらそばも今年はやる!
(予定。笑)
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