イギリスのNHS(国の医療制度)とコロナ渦マスク事情/頂いた石臼とフランスのアリゴ作り[イギリス][たべもの][料理]
うちのイギリス人の旦那様のお父さんは、現在入院中。
もう一ヶ月くらいになります。
がんと糖尿病の持病がある義父。
入院直前は腰に強い痛みがあって、モルヒネが処方されていました。
痛みに耐えられず、入院。
その後、おそらく入院中に腿の骨を2箇所、骨折し(ガンが骨に転移しているので、骨が弱ってしまっているのか、転んだりしていないのに折れてしまったそうです)、手術をしました。
その後(というか入院当初から)、私たち家族と医者とは連絡が全く取れず、コロナのため面会も一切不可なので、義父の状況が全くわからないで、今日まで来ています。
そんな中、病院から「義父を退院させる」との連絡が!
きっとNHS(イギリスの国の医療機関)もどんどん経費削減されるわ、コロナ患者の対応で追われたり、ベッドを空けなきゃいけないわで大変なんだろうとは思うけど、、
退院?!?!
義父の病状も、手術の回復具合も、どの程度動けるのかも全く分からないのに??
家に突然返されても、どうやって介護したら良いの??
と、私たち家族は大慌て。
医者にも何度も連絡&状況説明を頼んでいたのですが、さすが忙しいNHS、誰からも連絡来ません。
と、いうか、きっと伝言すらなされていない、、と、私の予想。。
なんだか全て一方的に病院側が決めてしまって、家族は蚊帳の外、義父本人はもちろん家に帰りたいので、良いことしか電話では話していないし、けど、家で介護するのは私たち家族。。
そんな中、病院側から連絡が、、
「◯月◯日◯時に、家のアセスメントをしに伺います。」
要は、義父の退院にむけて、義父の家で義父が生活するにあたり、どんな介護用品が必要か、とか、家具の配置の工夫、とか、介護士の派遣が必要か、とか、そういうのを査定しに、病院から査定士がくる、とのことでした。
それが昨日。
学校の先生である私の旦那は仕事を抜けられないので、義姉と私で立ち会いました。
査定とあっちゃ、じゃー全部心配要素は話さないと!ばかりに(苦笑)、私と義姉はここぞとばかりに、今までのNHSと家族とのコミュニケーション不足が引き起こした私たちの懸念事項や、入院前の義父の家での様子、今後の相談など、まーーーーー、話しまくりました。笑
一生懸命話を聞いて下さった査定士さん方、「これじゃ、退院は遅らせないとね」って雰囲気で帰っていかれました。苦笑
けど、家族側としても、安易に義父を引き取れません。
転んでもないのに骨折したくらい骨が弱いなら、完璧に環境を整えてからじゃないと、怖くて介護もできません。。
けど、NHSのすごいところは、こういうの全部無料。
(今後の介護のために必要な物品や介護士さんの派遣は一部費用負担もありえますが、まだ不明。)
無料って、やっぱりすごいことです。
日本のうちの母は脳内出血のため、現在入院中ですが、病院代がものすごい額です。
(もちろん利用できる国の制度などは利用して、軽減できる努力はしていますが。)
貧富に関わらず、費用を気にせず病院にかかることが出来るって、すごい安心ですよね。
その安心を税金で払っているなら納得。
素晴らしい制度だと思います。
国がNHSを誇りに思うのも、コロナ渦でNHSスタッフを英雄として皆で讃えるのも大納得です。
けど、無料だからこそなのか、経済難なNHS。
経費はどんどん削減され、医者も看護士も人手不足が続く中、サービスや対応に不満を抱く患者も家族も続出です。
無料であるNHSを悪用するEUの一部の人たちのせいで、余計にNHSの財政悪化が進んだ、と考える人たちが「イギリスのEU離脱」に投票し、それが現実となった、という考えもあります。
(私はEUにいたこと自体が問題なんではなくて、EU自体は素晴らしいけど、その中のルールを変える必要があったんじゃないかな、とは思いましたが。
ま、いつも独自の道を行きたいイギリス政府。
EUの中でなかなか意見を通せなかった?のも離脱を考え始めた理由なのかもしれませんが。。
いろんな考えがあるので、よくわかりませんが。。
子供たちが大きくなる将来、「離脱して良かった」と思える状況にイギリスがなっていることを祈ります)
そんなこんなで、問題点は山積みかもしれないけど、素晴らしい制度であるNHS。
けど、、、、
イギリスに住んでいて思うこと。。
もっと、予防しようよ、イギリス!!!!笑
これはコロナ以前から思っていました。。
日本は予防の考え方が国民の意識レベルで浸透していますよね。。
手洗い、うがいは幼稚園から教わりますし、マスクは当たり前。
咳をする時は、口を押さえる。
けど、イギリス。。
っていうか、イギリスだけではないのかもしれませんが。。
バスに乗っていれば、咳は後ろの席の人に吹きかけられる、
大人でもうがい自体が出来ない人、多数、
家に帰って手洗いすれば、ちょっと神経質な人扱い、
外でマスクしていれば、一歩ひいて避けられる(コロナ前)、
赤ちゃんの食べ物でも普通にレストラン等のテーブルの上に拭かずに直に置くママ多数。
(私のフランス人の友達は、赤ちゃんが食べていたリンゴが床に落ちて、それを自分の袖で拭いて、そのまままたあげてました。涙)
きゃーーーーー、と思うこと続出です。苦笑
医者に行っても、命に関わらないようなことなら、軽くあしらわれます。苦笑
(ただ、命に関わる時の対応は素晴らしいです)
ま、それが悪いのか良いのか(無菌すぎるのもよくないっていうし。。苦笑)、
文化の違いなんですね。
けどね。。。
予防教育って、そんなお金かからないじゃないですか。。
学校とか家庭で、もっと手荒いうがい推奨してね、とか宣伝すればいいんだし。。
そしたら、病気になる人も減って、深刻化する人も減って、=NHSの経費削減になる、、と、思うんだけど。。
これって、素人考えなんですかね。。
うちのイギリスの義姉が以前、肩を脱臼したとき、人手が無かったのか、なかなかMRIをとってもらえず、現状が分からず、やっとできたのは半年後。
その間、肩は悪化し、役所勤めの義姉は、政府から半年の休職中の給料の援助も受けていました。
さっさとMRIとってれば、NHSが負担する治療費も安く済んだし、税金使って半年間休職中の義姉の給料払う必要も無かったのに。。。
なーんて、私は思うんですけどね。苦笑
と、話は戻りますが、マスク!
今回のコロナ渦でも、イギリス政府は、なーーーーーっかなかマスクの効果を認めませんでした。苦笑
逆に逆効果だ、なんていってる政治家もいて。。
他の国では政治家もマスクしてテレビに出たりしてたのに。
予防が嫌いな(笑)イギリスらしい。
現在のイギリスでは、店内ではマスクの着用が義務化されています。
けど、喘息がある人や、子供たちはつけなくてもおっけ。(なんで〜、、苦笑)
喘息がある人こそ、移らないようにマスクした方が良いと思うけど、マスクに慣れないイギリス人はマスク自体が呼吸困難を起こしちゃう可能性があるんですかね。。
子供たちは、コロナ移る可能性が低い、とはいえ、運び屋になっちゃう可能性もあるんじゃないのかなあ。。
学校もまちまちです。
今現在ロックダウン中のイギリスですが、学校は通常通りやってます。
学校によっては送り迎えの親にマスク着用をお願いしますってとこもありますが、そうじゃないところもあります。
ママたちみんな集まって、校庭でくっちゃべってるよ〜。苦笑
子供たちはもちろんつけなくてよし。
(中学校、高校にあたる年齢の学校では、子供たちもつける義務の学校が多いです)
こんなんで、ほんとにコロナ防げるのかなあ。。。
って、ま、防げてないんですね。涙
これは、予防教育の遅れの結果だと、私は思っています。
日本がコロナ数が少ないのも納得です。
私も、イギリスへ来て6年、予防意識が低下してしまったのか、布マスクを何日も洗わずにつけていたら、こないだ日本の姉に叱られました。
不織布マスクを使い捨てるのが安全だよって。。
そういえば、うちの母が倒れる前に、たくさん不織布マスク、送ってくれていたのに。
子供にだって。。
こんなに性能が良くて、可愛いのなんて、イギリスではなかなか買えません。
環境って、大事ですね。。
よくも悪くも慣れてしまう。。
(と、すっかりイギリスのせいにする私。)
反省しました。
と、ここで最初の義父の話に戻るのですが、義父の家に昨日来た査定士さんたち。
本人たちはマスクにビニールエプロンをしてきました。
とくに今ロックダウン中だし、病院から来た人たちだし、もらっちゃいけない&移しちゃいけない、と思い、私はマスクをしていました。
そこで、イギリス人の義理姉が一言。
「私も、マスクした方がいい?」
査定士さん。
「どっちでもいいよ、あなた次第」
いやーーー、「しろ」って言ってー
っていうか、義理姉、、マスクして!!!
結局、してましたが、、苦笑
イギリス人のマスク意識、、コロナ渦でもこんな感じです。。涙
けど、それでも少しマスクが浸透したので、今後コロナが落ち着いても、これで変な目で見られること無くマスクが外で出来る、と思うと(そう願う。苦笑)、少し嬉しい気もします。
これから風邪だって、インフルエンザだって流行る季節。
イギリス人もみんなマスクをしてくれますように。。。
全然、話は違いますが。。笑
こないだ私の誕生日に、義理姉からこれをもらいました。
ずっとほしかった石臼!笑
友達がこれでタイの調味料とか昔から作っていて、ずっと、欲しいな〜、と思っていたので、今回誕生日プレゼントのリクエストにさせていただきました。
ジェイミー オリバーのを買ってきてくれました!
私が最初に知ったイギリスの料理家です。
私が日本のスカパーで彼のテレビを見てたときは、もっと彼も若かったのになー
(自分も歳取ってるの、棚に上げていってます。笑)
彼のレシピを見ていても、この石臼、よく出てきます。
と、いうことで早速使ってみることに。
どうやら、最初に「シーズニング」?という作業をするみたいです。
塩 小さじ1
クミン 小さじ1
胡椒 小さじ1
にんにく 1かけ
を入れて、
つぶしてつぶして、すりすりすりすり。。
これを、捨てて、、、(ちょっとタッパーに移してみました)
そうすると、石臼はこんな感じに。。
これを洗剤でもう一度洗って、さあ、使う準備が整った!ということらしいです。。。
こうすることで、細かい石の粒子が、最初に使う時の料理に紛れ込まないで済むみたいです。
最初に何すろうかな。。。
やっぱりチリを使いたい!
一番、石臼で作りたかったライム胡椒を作ることにしました。
以前のブログでも紹介しましたが、ゆずが高いイギリス。
友達が、ライムで作るゆず胡椒ならぬ、ライム胡椒を以前、石臼で作ってくれました。
私も当時は真似してフードプロセッサーで作ってみたのですが、量が少ないので、なんかかき集めた覚えが。。笑
今回はどんな風にできるかな〜
ここに、ライムの皮2つ分と、塩小さじ半分を投入。
塩はお気に入りのマルドンシーソルト。
これは、イギリスだと2ポンドくらいで買えるんですが、うちにとってはちょっとお高めの塩。苦笑
けど、おいしいんです!
以前、ブログにも紹介しましたが、荒めの塩ですが、指ですぐつぶせるので、簡単に焼いたお肉にかけたり、お魚にも。
なんか以前は、塩に「まろやか」ってどういうこと?って思っていましたが、これを初めて食べた時に、「こういうことー!」と納得。笑
以来、ここぞ!って時にだけ、この塩を使ってます。
(もったいないから。笑)
以前、日本に帰った時のお土産にも何人かの友達に買っていったら、喜ばれました♪
これを、つぶして、すって。。。
あれ、なんか水っぽい。。
前に作ったのとも、友達が作ってくれたのとも、なんか違う。。苦笑
冷凍してたチリを使ったからかな、、
ま、いっか、ということで味見。。
かっらーいい!!!
なんかめちゃくちゃ辛かったので、ライムの果汁を一個分足してみました。
うーん、なんか別物になっちゃったけど(笑)、味は良し!
サラダとかにも使えそう。
今後も石臼で色々と作りたいな〜。
アボガドのワカモレとか、スペインのアイオリソース、あと、いつもフードプロセッサーで作ってたフムスも、これで作ってみたい♪
そば粉とかきな粉も作れるみたいですね♪
また、ブログでご紹介したいと思います。
もう一つ、最近初挑戦して大成功だったもののご紹介♪
ありご。。。
可愛い名前。笑
ご存知でしょうか。笑
私は友達から聞いて初めて知りました。
チーズ入りマッシュポテトです。
フランスの郷土料理らしいのですが、これ、絶対日本人うけする味!!
こないだスーパーで買った見切り品お買い得ボックスにジャガイモがたくさん入っていたのですが、あまり芋好きではない私に、友達がこのアリゴのアイデアをくれました。
結局、ジャケットポテトとかして、あっという間に消費してしまった芋。
(芋芋いうと、芋好きのイギリス人になんか怒られそうですが。笑)
あとから思ったのですが、以前よく作っていた芋どこ、作ってもよかったな。。
これも、今度作るとき、ブログで紹介したいです♪
今回は、アリゴ!
まずは普通にマッシュポテトを作って、、
ジャガイモ 400gくらい
にんにくすりおろし2かけ分と、バター大さじ1で少しにんにくの香りを出したものに、とろけるチーズ半カップと、モッツアレラチーズ100gをいれました。
そこに牛乳50ccも追加。
マッシュポテトも加えて、まぜまぜ。。
お好みの滑らかさになるように、ちょっと牛乳も足しつつ。。
最後に塩こしょう。
ねりねり。。
パンやソーセージとかにつけたり、こうして付け合わせにしたり、、いろんなのに使えるそうです!
(クックパッドの今井ななこさんのレシピを参考にさせていただきました。
ありがとうございます。)
とーーーってもおいしい!
家族にも大好評。
大人も子供も好きな味です。
うちの定番になりそうな予感♪
写真に一緒に写っているのは初めて作ったメンチカツ。笑
見た目は悪いですが、こちらも好評でした♪
たくさん食べて、おおきくなーれ、子供たち!
大きくなったと言えば、娘が先日学校から持ち帰ってきたジャックと豆の木の豆の木の芽。
すっごい成長っぷり!
そろそろ植え替えしないと♪
ほんとに空まで届くんじゃないかって、娘は朝話していました。笑
気付いたら、近くにあった金のなる木に初めて花が咲きそうです。
花が咲いてから、これが実になって、やっとお金がなるんですかねえ。。
私、もう何年も待ってるんですけど。。笑
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